Q1.日本以外の国で暮らすとしたらどこ?
日本食が得られる町。USAに住み、生粋の日本人であることを自覚した。
【家政・生活学一般】
異常音検出
生活音をAIが学習、家庭内での事故音を検出する
田中元志先生
秋田大学
理工学部 数理・電気電子情報学科 電気電子工学コース(理工学研究科 数理・電気電子情報学専攻 電気電子工学コース)
図解入門 よくわかる最新音響の基本と仕組み
岩宮眞一郎(秀和システム)
私たちは、日常生活において、いろいろな種類の音に囲まれており、たくさんの音を無意識のうちに聞いています。また、音を介して様々な情報をやり取りしており、音は欠かせないものになっています。
音といっても、学校の物理で習う振動、波だけではありません。言葉(音声)はもちろん、音楽もあります。本書では、聴覚(耳や脳)、心理学、感性に関する事項、さらにオーディオ機器、楽器、建築など様々な分野との関わり・技術が紹介されています。興味を持った項目から読んでみると良いと思います。身近な音ですが、新しい興味が湧いてくるかもしれません。
生活音をAIが学習、家庭内での事故音を検出する
異変を検出して家族に知らせる
高齢者を含む独居生活者の増加に伴い、家庭内事故の頻度や怪我の重度が増加する傾向にあり、時々孤独死のニュースも聞きます。私の研究は、生活活動に伴って発生する音(生活音)を利用して、事故や急激な身体状況の変化を、早期に第三者(例えば、家族)に知らせるための異常検出機能の開発を目的としています。
AIに異常を判断させるには工夫が必要
人は音を聞いて状況などを判断できますが、それをコンピュータに行わせるにはどうしたら良いでしょうか。AI(人工知能)に任せれば良い、と答えるかもしれません。
身の回りには多数の音があり、発生の仕方や音色も様々です。この場合、AIに何をどのように学習させるか、どう判断させるか、が問題になります。学習させるデータにはルールが必要であり、判断させるためには教師データ(正解)が必要です。
ところが、事故などの発生を予測できないため、異常時の音の採取(正解データの作成)は困難です。
滅多に起きない事故の音だけを検出
そこで、音の発生確率に着目しました。日常的に発生する音の発生確率は高く、事故時の音の確率は非常に低いことが予想されます。
私の研究では、発生確率を求めるため、長時間の生活音の特徴を機械学習させて、生活音の確率モデル化を検討しています。また、音の発生確率を観察し、個々の音の識別ではなく、滅多に起きないイベント(事故など)のみを検出する方法の開発を試みています。この検出手法が確立できれば、故障の診断など、他の異常音検出にも応用できると考えられます。
人がより快適に過ごす(QoLの向上、ウェルネス)ための空間について検討しています。地元の企業、県産業技術センター、福祉施設などと「あきた快適環境創造研究会」を組織し、照明の色、光量などをコントロールし、さらに音や香りを加えて「空間」を動的に創造するシステム、DRS(Dynamic Retuning Space)を試作しています。また、心電図や脳波などの生体情報を計測し、それらを用いた評価法の検討も行っています。
髙木相
東北大学 工学部 名誉教授
【環境電磁工学】研究室の恩師で、自由に研究をさせてもらいました。この研究室でなかったら、今の私はないと思います(配属されたこの研究室は第2希望で、第1志望はじゃんけんをして敗退しました)。
なぜ、どうやったら実現可能かなどの興味や疑問を持たせるように指導しています。例えば、「どうして、我々は足音で誰が来たかわかると思いますか。同じことをコンピュータに行わせるにはどうしたら良いですか」などと聞いています。
◆主な業種
(1)電気機械・機器(重電系は除く)
(2)コンピュータ、情報通信機器
(3)半導体・電子部品・デバイス
◆主な職種
(1)設計・開発
(2)システムエンジニア
(3)保守・メインテナンス・維持管理、運用・システムアドミニストレータ・サービスエンジニア
◆学んだことはどう生きる?
卒業生は電気電子工学に関連した多くの企業(大手から中小まで)に就職していますが、研究テーマと直接的に関連した業務を行っている卒業生は少ないと思います。研究室では、専門性よりも、アプローチの仕方に重きをおいて指導しています。学部卒業生は問題解決能力を、大学院修了生はそれに加えて問題設定能力が養われており、それらが就職先で活かされていると考えています。そのため、学部生には大学院進学を勧めています。
理工学部数理・電気電子情報学科は、数理科学、電気電子工学、人間情報工学の3コースから構成され、2年次からコース毎のカリキュラムに分かれます。研究室は電気電子工学コースに属し、音、生体信号、電磁ノイズ抑制などに関する研究を行っています。当コースでは、電気エネルギー、光・電子デバイス、情報通信、制御システム工学などに関する科目が開講されており、学生の趣向・希望に合わせて学習できるカリキュラムになっています。
数と記号のふしぎ シンプルな形に秘められた謎と経緯とは? 意外に身近な数学記号の世界へようこそ!
本丸諒(サイエンス・アイ新書)
高校の数学に出てくる数や記号に関するうんちくが、多数解説されています。身近なことなのに、そうだったのかと頷くことができます。入試対策にはなりませんが、理系の方は読んで損はない、興味深い内容だと思います。
Q1.日本以外の国で暮らすとしたらどこ?
日本食が得られる町。USAに住み、生粋の日本人であることを自覚した。
Q2.一番聴いている音楽アーティストは?
Yellow Magic Orchestraの『Rydeen』や『Technopolis』をよく聞いた。学生時代にこの演奏形態にあこがれ、音楽を始めたきっかけがこのピコピコサウンド。
Q3.感動した映画は?印象に残っている映画は?
『STAR WARS』のエピソード4~6。やはりこの3部作がベスト。次点は007シリーズ。
Q4.大学時代の部活・サークルは?
軽音楽部。バンドでは、ベースとシンセを担当。自作曲はピコピコサウンド。
Q5.大学時代のアルバイトでユニークだったものは?
電子専門学校の講師。PCのキーボードのキーの位置を変えるいたずらがあり、直してあげた。