Q1.18歳に戻って大学に入るなら何を学ぶ?
物理学
【経営学】
イノベーション
企業のヒト・モノ・カネの動きが、イノベーションを生み出す
清水洋先生
早稲田大学
商学部(商学研究科 商学専攻)
野生化するイノベーション 日本経済「失われた20年」を超える
清水洋(新潮選書)
イノベーションの基本的な特徴やパターンについて、わかりやすく解説しています。また、これまでイノベーションは良いものと考えられてきましたが、格差を広げるなどの副作用もわかってきています。私たちの生活には必要なのですが、取り扱いには注意が必要なものなのです。ますます野生化するイノベーションとどのように付き合っていくかを、敷居は低く、奥は深くわかりやすく掘り下げた一冊です。
企業のヒト・モノ・カネの動きが、イノベーションを生み出す
イノベーション=経済的な価値を生む創造的破壊
新しいモノゴトはどうやって生まれるのでしょうか。新しさは誰が生み出すのでしょうか。どのような組織から新しさは生まれるのでしょう。そもそも、新しさの生成には、どのようなパターンがあるのでしょうか。
私は、イノベーションを研究しています。イノベーションとは、新しいモノゴトの中でも、それが経済的な価値を生み出すもののことです。創造的破壊などと言われることもあります。
既存のモノゴトを創造的に破壊し、新しい価値を生み出すからです。これがどうやって生み出されてくるのかを研究しています。
イノベーションの規則性を探る
イノベーションにはパターンがあります。古い枠組みを壊すものがイノベーションなのだから、そこにパターンがあるというのは変に聞こえるかもしれません。しかし、経験的な規則性があることがこれまでの研究でわかっています。
私の今の研究は、経営資源の流動性がイノベーションのパターンに及ぼす影響です。イノベーションを生み出すのは企業です。企業は、ヒト・モノ・カネといった経営資源を動員してイノベーションを生み出します。
それらの経営資源の流動性が高まると、イノベーションのパターンにどのような変化があるのかを研究しています。そのパターンの変化は、企業の戦略や人々の生活にどのような影響があるでしょうか。一緒に研究しましょう。
流動性が高まるとイノベーションのパターンにどのような影響があるかが明らかになれば、イノベーション促進のための制度設計が可能になります。
◆先生が心がけていることは?
教育で世界を豊かにすること。教育は未来を作ると信じています。
米倉誠一郎
一橋大学 経営管理研究科 名誉教授
【イノベーション】常にワクワクするような研究、人を勇気づける教育をしています。
◆主な業種
(1) 事業会社
(2) 金融機関
(3) コンサルティング
◆学んだことはどう生きる?
スタートアップや既存企業での新規事業の推進やコンサルティング、金融機関等でイノベーションのサポートをしています。
イノベーションを生み出す主体は企業で働く人です。いわば、資本主義社会を駆動させていく主役です。早稲田大学商学部は産業界のリーダーを育成しています。
Q1.18歳に戻って大学に入るなら何を学ぶ?
物理学
Q2.日本以外の国で暮らすとしたらどこ?
ロンドン。歴史とモダンが混在しているため。
Q3.大学時代のアルバイトでユニークだったものは?
耳の不自由な学生の家庭教師
Q4.研究以外で楽しいことは?
テニス、料理
Q5.会ってみたい有名人は?
フレデリック・ダグラス(とっくに亡くなっていますが)